いかがお過ごしでしょうか。湘南恩寵教会の鈴木牧雄です。
今日も最初に、聖書の言葉に耳を傾けたいと思います。詩編23編3節からです。
「主は御名にふさわしく、わたしを正しい道に導かれる。
死の陰の谷を行くときも、わたしは災いを恐れない。
あなたがわたしと共にいてくださる。」
「死の陰」とは暗黒のことです。詩人には、暗黒の中に突き落とされ、現実の生活や命だけでなく人間としての魂も暗黒にされ、それでも生き抜いていかなくてはならない。そのような暗黒の経験があったのでしょう。そして、再び「死の陰の谷」に落ちるような予感も感じていました。
ところが、この詩人は、「わたしは災いを恐れない」と言い切っています。一体なぜ、このように強くあることができたのでしょうか。
それは、主なる神は「わたしを正しい道に導いてくださる」お方であると、信じていたからでした。今暗黒が自分を覆っているが、主なる神は正しいお方であり、必ず正義をなしてくださる。詩人はそう確信していました。
しかし、それ以上に、主なる神が必ず共にいてくださるからでした。だれも「自分は完全に正しかった」と言い切ることはできません。ですから、自分自身がまず悔い改めなければならないような者ですが、それでも主なる神だけはいつも共にいてくださるのです。これほど強いことはありません。主なる神は、悔い改めて信じる者と共にいて必ず救ってくださいます。だから、どのような時でも「わたしは災いを恐れない」と、強くあることができるのです。