いかがお過ごしでしょうか。湘南恩寵教会の鈴木牧雄です。
今日も最初に、聖書の言葉に耳を傾けたいと思います。詩編23編1節です。
「主は羊飼い、わたしには何も欠けることがない。」
私たちにとって羊は動物園でしか見ることのできない動物ですが、イスラエルでは最も身近な動物の一つで、羊と言えばだれもがすぐにピンとくるイメージがありました。すぐに迷い出て、自分で帰ってくることができない。弱くて、簡単に強い動物の餌食になってしまう。しかし、自分の羊飼いの声を聞き分けることができる。そのため迷い出ないように羊飼いに守られていたのが、羊でした。
ところで私たちは、羊のように迷い出たりせず、自分自身をよく知り、向かうべき方向を見定め、その道をまっすぐ進んでいるでしょうか。この詩の作者は、自分と主なる神との関係を羊と羊飼いとの関係にたとえて歌っています。つまりこの詩人は、心の中の悪い思いやこの世の惑わす力に囚われ、次第に道から迷い込んでしまい、大切なものを見失っていました。
しかし、ある時主なる神の声が耳に届き、ハッと気づいて救われました。そして、「自分は羊のようであるが羊飼いにしっかり守られている。自分には何も欠けることがない」と、改めて気づいたのです。
私たちも耳をそばだたせて、聖書を通して語りかけておられる主なる神の声に聞かなければなりません。そうすれば、自分を豊かに導いてくださる羊飼いと必ず出会うことができるはずです。