あさのことば 2011年1月19日(水)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

小堀 昇(いずみ教会牧師)

小堀 昇(いずみ教会牧師)

メッセージ: 関係性の希薄さ

 お元気にお過ごしですか。いずみ教会の小堀です。今日もご一緒に神様を見上げて歩んでまいりましょう。

 今の日本、本当に物質的には豊かな国になりました。しかし、それに反比例するかのように関係性の希薄が言われています。全国で後を絶たない子供の虐待のニュース。これから本当に素晴らしい人生が待っているはずの幼い命が親の身勝手な虐待によって失われていく。或いは身体に大きな傷を残さざるを得なくなってしまう。昨年もその事が新聞やニュースで報道されない日はなかったと言っていいほどです。
 また、所在の分からない100歳以上の方々の問題。自分の親が失踪しても探しもしない。そして親の年金だけはちゃっかり貰っている子供。年金は貰っていなかったとしても、何年も会っていない親の所在を確かめようとはしない。そんな子供がこの日本に沢山いるというのです。もし、この失踪年齢を80歳以下に下げたらとんでもない数になるであろう。このように言われています。ある新聞の見出しには、「とうとうパンドラの箱を開けてしまった」。こういう見出しが躍っていました。今の日本、昔の社会には当然あった、人と人との絆が失われてしまっているのです。正に関係性が希薄になってしまっているのです。

 聖書はこのように言っています。
 「イエスは、舟から上がられると、多くの群集をご覧になった。そして彼らが羊飼いのいない羊のようであるのを深くあわれみ、いろいろと教え始められた」(新改訳マルコ6:34)。

 イエス様はこの日本を深く憐れんでおられます。人々の愛が冷えてしまった日本を深く憐れんでおられます。そして、あなたを憐れみ、あなたを愛しておられます。このイエス・キリストと共に今年も歩んでください。

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