おはようございます。石巻教会の白津景蔵です。
ある地方の方言で「なんくるないさあー」と言う言葉があります。
「何事も一生懸命にやっていれば、あとは何とかなるよ」との意味で使われています。一見、プラス思考で楽天的とも思える言葉で、繰り返し口に出してみると、不思議なことに心地よい響きさえ感じさせるものであります。
しかし、よくよく考えてみると、果たして人生の荒波を力強く乗り切るためには努力して後は運を天に任せるだけでよいのでしょうか。
イエス・キリストへの信仰をポエム−詩の創作を通して証しされたクリスチャン詩人の河野進先生は詩集「うめき」の中で「み手」と題する作品を書いておられます。
お読みします。「信じるのではない。信じさせられるのだ。愛するのではない。愛されるのだ。生きるのではない。生かされるのだ。大きいみ手で」と。
私達の日々の歩みの総てが自分ひとりだけの力ではなく、神の大きなみ手、即ち、神の支配とお取り計らいと愛の中にあり、祝福されているのだから、神に全幅の信頼をもって委ねなさいと教えておられるのです。