以前、すっかり音読にはまってしまったというママの投書を読んだお話を月刊ふくいんのなみに書きました(2002年8月のコーヒーブレイク)。小2の息子の宿題で「こどもから親への読み語り」が面白く、子育てが楽しくなった素敵な宿題!との感想です。子供の体調やその日の満足度もよくわかるとのこと。母と子の温かなふれ合いのひとときですね。今の日本はますます高齢化が進み、音読が盛んなように感じます。書店にも本が並べられていますね。特に高齢者の脳トレーニングに良いということで毎日励む皆さんもいらっしゃいます。音読が脳の活性化領域を最大にするそうです。
教会のIさんが音読を教会で始まった「元気ライフ倶楽部」で取り入れています。音読することは、脳の多くの場所を活発に働かせ、前頭前野を鍛えることを意味しているとのこと(東北大学・川島隆太教授)。人間の左右の大脳は、異なった機能を持つ4つの部分に分かれているそうですが前頭葉の大部分を占める前頭前野は、人間だけが特別に発達した部分。創造力、記憶力、コミュニケーション力、自制力などの源泉といわれます。人間が他の動物とは全く違うのですね。読書習慣が本当に大切ですね。コンピュータゲームは脳の後ろの方の部分ですから気をつけないといけないともいわれます。
私は、一人ひとりがこれに加えて「深い息と深い声」を磨くとますます身体全体が元気になっていくのでは?と思ったりします。呼吸を深める方法もいろいろあるようですが、息をためる練習をして、5秒間位息を止め、針のように細い息で吐いていく。風船を膨らますようなイメージで、というお話を以前読んだことがありました。残った息は一気に吐き出し、これを一日10分やると効果があるそうです。
声に出して文学作品を読む、新聞の社説を読む、絵本を読む、詩を読むなどいろいろありますが、なんといっても「朝いちばんの聖書がいちばん!」です。聖書の世界も黙読だけよりグッと迫ってくるのです。毎朝挑戦してみませんか?複式呼吸で頑張ってくださいね。
リジョイス音声配信も多くの方々が聴いてくださっています。私は、スタジオで音読の恵みをいただいているのですが、やはり黙読より理解が深まりますね。2006年2月の東部中会「まじわり」誌を読むと「朗読」について学ぶことが出来ます(榊原康夫先生)。朗読するという言葉のギリシャ語は「アナギノースコー」、「ギノースコー」は「知る」という意味でしたね。まず文字を見て知り、次に声に出して聞いて知る、二度知ることが出来るのですから感謝なのです。 くまだなみこ