以前、私たち人間は、病むことや悩むことによって自分の感性が磨かれていくものだということを聞きました。確かにそうです。私たちは、病むことで気づかなかったことが山ほど見えてくるという体験をします。時々ご紹介する河野進さんの詩集の中にも「病まなければ」という詩があります。あるリスナーの女性は、この詩が心から離れずお手紙をくださいました。ちょっとご紹介しましょう。
「病まなければ」(「カナの婚宴のぶどう酒」聖恵会出版部より)
いかがでしょうか?私はクリスチャンになって出会う方々の中にこの詩の真実をいつも見るような思いを持ちます。そして、そこから必ず恵みの御手がさし伸ばされ導かれていくのです。リスナーの方々からいただくメールの中には、本当に長年辛い思いをされている方々がおられます。病まなければ捧げ得ない悔い改めの祈りがあり
病まなければ聞き得ない救いのみ言葉があり
病まなければ負い得ない恵みの十字架があり
病まなければ信じ得ないいやしの奇跡があり
病まなければ受け得ないいたわりの愛があり
病まなければ近づき得ない清い聖壇があり
病まなければ仰ぎ得ない輝く御顔がある
おお 病まなければ人間でさえありえなかった