いかがお過ごしでしょうか。江古田教会の風間義信です。
街はクリスマスの飾りで溢れかえるような感じですね。そもそもこのクリスマスの出来事は、新約聖書のマタイによる福音書とルカによる福音書の初めのほうに書かれているものです。聖書をお持ちでしたら、ぜひ、このクリスマスの時期にその個所をお読みください。でもこれだけではありません。もう一つ、ヨハネによる福音書もクリスマスを伝えているのです。
この福音書は「初めに言があった。言は神と共にあった。言は神であった。」という不思議な言葉で始まります。これは聖書の一番最初にある創世記の出だし、「初めに、神は天地を創造された。地は混沌であって、闇が深淵の面にあり」というものを思い起こさせるものです。この時、神が「光あれ」と言われました。神は混沌、闇の覆う世界に向けて「光あれ」とおっしゃられたのです。
この神の言葉こそ、世界と私たちを造られたものです。そしてその言葉が人となられて私たちの内に宿られた、それこそクリスマスです。神ご自身であるイエス・キリストが人となられてこの世へと来て下さった、この方においてこそ、たとえ、混沌とし、闇が覆うような世界と思えるようなところであっても、まことの光、希望の光として私たちと共におられるのです。今年もこのクリスマスにキャンドルの光を見る時、クリスマスに生まれられたまことの光なるイエス・キリストを思いつつ過ごしていこうではありませんか。