川杉安美（綱島教会牧師）

メッセージ： キリストの証人

　ごきげんいかがですか。綱島教会の川杉安美です。
　十字架の死から復活したイエス様は、弟子たちに現われて言われました。「あなたがたは、証人となる。」。つまり、イエス様の教えを広めなさいとか、キリスト教を伝えなさいとか言うのではなく、起こった出来事の証人になるというのです。弟子たちは確かに証人になりました。イエス・キリストがどういうことを行ったか、どういうお方だったのか、どんなことを教えたのか、それを証言したのです。とりわけ十字架の死から復活したことの証人となりました。証人ですから、見たこと、聞いたこと、体験したこと、それを嘘偽りなく語ります。嘘を言ったら、偽証になります。当時は、神様に関係することで偽証をすると、死刑にさえなったほどです。ですから、弟子たちが作り話をしたとか、あいまいなことを言ったとか、そんなことはとても考えられません。

　イエス様の弟子であったペトロとヨハネは、ユダヤ教の議会に呼び出されたことがありました。そして、イエスのことを話すなと禁じられたことがありました。そのとき、ペトロとヨハネはこう答えたのです。「わたしたちは、見たことや聞いたことを話さないではいられないのです。」。また、新約聖書ヨハネの手紙一の最初は次のように書いてあります。「わたしたちが聞いたもの、目でみたもの、よく見て、手で触れたものを伝えます。」。　

　聖書は、証言集でもあります。そこに証言されているイエス・キリストを知るのです。そして、復活したイエス・キリストを私たちも経験するのです。

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