いかがお過ごしでいらっしゃいますか。せんげん台教会の浅野正紀です。
誰しも人からやさしくされたいという思いを持って生きていると思います。しかし、今の世の中は、人が他の人にやさしくしてあげるほど余裕がありません。ですから、弱っている人は置いて行かれ、上に立つことができた強い人は、いつかそこから落とされるのではないかとおびえながら生きていかなければなりません。
このような世の中で、人はいつも緊張していなければなりません。また弱っている人は、自分の弱さを責め続けなければなりません。
イエス・キリストはこう言われました。「柔和な人々は、幸いである、その人たちは地を受け継ぐ」。「柔和な人々」とは、自分の弱さを素直に認めて、人に仕えることができるやさしい心を持った人のことです。イエス・キリストはこのような人こそ、「地を受け継ぐ」と約束してくださいました。「地を受け継ぐ」とは、神が造ったこの世界の中でいきいきと生きていくことができるということです。人を押しのけて上に立とうとするのでなく、人に仕えるやさしい心を持って生きていく時にこそ、私たちは人間らしくいきいきと生きていくことができます。
そして、この柔和な生き方こそ、実はイエス・キリストの生き方でした。イエス・キリストは自分のことを「柔和で謙遜な者」と言っています。私たちはこの柔和で謙遜なイエス・キリストのもとに行くことで、本当の柔和な心を持って生きていくことができます。