いかがお過ごしですか?上福岡教会の鈴木美代です。
今週は「戦争」を体験した方々のお話をしたいと思います。今日は、北京で出会った女性のお話です。
名前は大川礼子さん。太平洋戦争が始まる前、中国人の留学生と結婚しました。そして中国へわたり4人の子供が生まれましたが、ご主人が亡くなり、大変な苦労をなさいました。終戦後、日本へ帰る最後の船に乗ろうとしたところ、娘から「私は残る。日本へ帰るならママと三人の弟だけ帰って」と言われ、娘だけを残すわけにいかず、そのまま中国に残ったのでした。
その後、中国の内乱、文化大革命と歴史に翻弄されることになりました。日本人ということで、辛くてきつい仕事しかもらえず、冷たい視線や侮辱に耐え、クリスチャンとして教会に行くこともできず、ひたすら自分で信仰を守り通したのでした。
そして、どんなときにも、主への祈りに支えられて生きて来た大川さんでした。すらりと伸びた背、色白の頬、優しい瞳には、信仰のもつ輝きが溢れていました。
以下は大川さんの好きな御言葉です。
「私が主を求めると、主は答えて下さった。私を全ての恐怖から救い出してくださった。」(詩編34:5、新改訳聖書)
「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべてのことについて感謝しなさい。」(1テサロニケ5:16-18、口語訳聖書)