ごきげんいかがですか。羽生栄光教会の村田寿和です。
新約聖書のヨハネによる福音書に、イエスさまがベトザタの池で病人をいやされたというお話が記されています。イエスさまは38年も病気で苦しんで寝たきりであった人に、「起きあがりなさい。床を担いで歩きなさい」と言われました。すると、その人はすぐに良くなって、床を担いで歩き出したのです(ヨハネ5:8)。
しかし、このことを問題とする人々がおりました。と言いますのも、その日はあらゆる労働が禁じられていた安息日であったからです。ユダヤの指導者たちは、床を担ぐことは安息日に禁じられていた労働に当たると判断し、その人を非難したのです。そして、その非難の矛先は、その人を癒し、床を担ぐように命じられたイエスさまへと向けられたのです。しかし、そのような非難に対してイエスさまはこう仰せになりました。「わたしの父は今もなお働いておられる。だから、わたしも働くのだ」(ヨハネ5:17)。
神さまが安息日であっても働いておられるように、神の御子であるイエスさまは安息日であっても働いておられます。礼拝のことを英語でサービスと言いますが、礼拝は私たちが神さまに奉仕するばかりでなく、イエスさまが私たちに奉仕してくださるときでもあるのです。 そのようにしてイエスさまは今も、私たちを癒し、立ち上がらせてくださるお方なのです。