ごきげんいかがですか。東川口教会の櫻井です。
キリスト教会では新しく信仰に入ろうとされる方に洗礼を授けます。そして洗礼を希望される方には、必ず洗礼準備のための勉強会を受けていただいています。この学びはこれから始まる信仰生活を順調に送っていくための訓練であるといえるでしょう。
ところで普通「訓練」とは、その訓練を受ける人がこれから独り立ちしても何も困ることが無いように行われるものです。しかし教会の洗礼準備のための訓練はこれとは大きく違っています。なぜなら、洗礼準備を終えた人がもし「もう私は大丈夫です。これから私は立派な信仰生活を送っていく自信があります」と言い出したら、その準備はむしろ失敗に終わってしまったと言えるからです。
なぜなら、教会で洗礼を受ける人に最も必要なことは、まず自分が神様無しには希望の無い不完全な人間であることを知ることだからです。そして、これからの自分の人生は教会生活を通して神様の助けをいただかなければならないことを認める必要があるのです。ですから、私たちは訓練を受けて立派な人間になってからクリスチャンになる必要はありません。大切なのは、自分が神様無しには希望が無い不完全な人間であることを認めて、神様の助けを求めることなのです。
聖書の言葉
「医者を必要とするのは、健康な人ではなく病人である。わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招いて悔い改めさせるためである。」ルカによる福音書5章31節、32節です。