いかがお過ごしでいらっしゃいますか。せんげん台教会の浅野正紀です。
今日も聖書の話に耳を傾けましょう。
イエス・キリストは荒れ野で四十日間、断食をしたことがありました。その時、イエス・キリストは空腹を覚えられました。すると、悪魔がイエスを誘惑するためにやって来て、こう言いました。「神の子なら、これらの石がパンになるように命じたらどうだ」。悪魔は、「石がパンになるように命じて、空腹を満たせばよいではないか。神の子なのだから、それくらいできてあたりまえだ」と言って、イエスを試みたということです。
これに対して、イエス・キリストはこう答えました。「人はパンだけで生きるものではない。神の口からでる一つ一つの言葉で生きる」。もちろんこれは、「神を信じていれば食べ物は必要ではない」という意味ではありません。生きるために食べ物が必要なことは、説明するまでもありません。ただし、食べ物が与えられ空腹が満たされれば、それで人間らしく生きていけるかというとそうではありません。
イエス・キリストは、人がパンによって生きているのではなく、パンを与えてくれる神の意志によって生かされていることを私たちに教えてくれます。私たちを本当に生かしてくださる神様に、私たちの心を向けたいと願います。