いかがお過ごしでしょうか。湘南恩寵教会の鈴木牧雄です。
今日も最初に、聖書の言葉に耳を傾けたいと思います。
詩編4編4節からです。
「主の慈しみに生きる人を主は見分けて
呼び求める声を聞いてくださると知れ。
おののいて罪を離れよ。
横たわるときも自らの心と語り
そして沈黙に入れ。」
自分ではどうすることも出来ないようなことにぶつかった時、私たちは意気消沈して諦めてしまうか、逆に、心を乱し心を騒がせてしまいます。弱いと言えば弱いのであって、強くならなければなりません。しかし、人間の力だけではどうしても乗り越えられないことがいくらでもあるのも事実です。ですから、ただ、強くならなければならないと言っているだけでは、本当の問題から逃げているに等しいと言えましょう。
この詩人も大きな苦難の中にありました。しかし、夜、横たわった時でも、諦めが覆うことなく、自らの心と語ることができました。また、心騒がせ眠れないのではなく、心静かに沈黙に入ることができました。なぜだったのでしょうか。
それは、人間の力をはるかに越える絶対的な真の神を知っていたからでした。それだけでなく、この真の神が慈しみ深いお方でもあられることを知っていたからでした。人は、この慈しみ深い真の神を知った時にはじめて、どのような苦難の中でも諦めることなく、また心騒がせて乱れることもなく生きることができるのです。