いかがお過ごしでしょうか。湘南恩寵教会の鈴木牧雄です。
今日も最初に、聖書の言葉に耳を傾けたいと思います。
詩編3編6節からです。
「身を横たえて眠り
わたしはまた、目覚めます。
主が支えていてくださいます。
いかに多くの民に包囲されても
決して恐れません。」
この詩人は多くの者から苦しめられていました。四面楚歌でした。そのような時、「本当は神の救いなどないのではないか」という思いが心をよぎり、朝を迎えるのがとてもつらくなってしまっても仕方ありません。
しかし、この詩人は違いました。わたしは夜、「身を横たえて眠り、わたしはまた、目覚めます」と言い切っています。なぜこんなに強くいることができたのでしょうか。彼自身の意志の強さ、粘り強い信仰によって乗り越えたのでしょうか。
そうではありません。詩人はこう言っています。「主が支えていてくださいます」。自分ではどうしようもなかった時、いつも主なる神はわたしの嘆きに心を留め、わたしの叫びに応え、必ず守ってくださった。だから今このように生かされている。この確かな事実、この真実の体験によって、詩人は強く支えられていたのです。
信仰とは、苦しい時に神を祈り倒すようなものではありません。苦しい時にこそ主なる神はいつもこのわたしを必ず守っていてくださったという事実に気付いて、心から喜んで信頼し、確かにされていくもの。それが信仰というものなのです。