いかがお過ごしですか。ラジオ牧師の山下正雄です。
「隣の芝生は青く見える」とはよく言ったもので、人と比べて自分の人生は思い通りに進まず、不公平だと嘆く声をよく耳にします。しかし、「人生、思い通りにいくものだ」と考えるのがむしろ間違いで、「人生何が起こるか分からない」と考えた方がよさそうです。自分の行く道をはばむものが、いつどこからどんな形で襲ってくるのか予想もつきません。だから生きるには不安が付きまとい、思い通りに生きることは難しいということなのでしょう。
しかし、考え方を変えれば、自分の思いにしがみついているから、困難に直面した時に別の道を選ぶ臨機応変さを欠いているとも言えます。人生を思い通りにいかないようにしているのは、結局自分自身の心の頑なさに原因があるようにも思います。
旧約聖書箴言16章9節には「人間の心は自分の道を計画する。主が一歩一歩を備えてくださる」と言われています。自分にはすべてが可能だと考える思いを捨て、自分の歩みが神によって一歩一歩備えられ、支えられていると謙虚に信じるときに、人生全体に対する見方も変わってくるものです。神が備えてくださる一歩一歩を期待するときに、人生を困難にしている自分の頑なさから解放されるのではないでしょうか。
今日の言葉…「人間の心は自分の道を計画する。主が一歩一歩を備えてくださる」箴言16章9節