いかがお過ごしですか。三川栄二です。
今週は新約聖書に登場する主イエスの弟子たちのお話をさせていただいています。
主イエスの弟子の中にトマスという弟子がいました。十字架にかかって死なれた主イエスは三日目に復活して弟子たちの前に現れますが、そのときトマスはいませんでした。そこで他の弟子たちが、主イエスが復活されたことを話しても信じようとはせず、釘を打ちぬかれた主イエスの手に自分の指を入れ、刺された槍の傷跡を手で触らなければ、自分は信じないと言い張ります。
そんなトマスに主イエスは現れてくださり、ご自分の指と脇腹を触るように促します。自分の目で確かめなければ信じることが出来ないトマスの弱さに、主は寄り添い、その弱さにあわせて、ご自分を信じることができるようにしてくださるのでした。
そのときトマスが本当に主イエスの手を触り、脇腹に触れたかは分かりませんが、、「わたしの主、わたしの神」とひれ伏して、主イエスへの信仰を言い表します。トマスは、自分で見て確かめないと信じられない信仰者でした。わたしたちも、自分の思い通りにことが運んだり、願ったように道が開かれると主を信じるのですが、そうでないと途端に信仰が弱る弱さを持っています。わたしたちも見ないと信じられないトマスの仲間かも知れません。そんなわたしたちに主は呼びかけられます。「信じない者にならないで信じる者になりなさい。見ないで信じる者は幸いである」と。