いかがお過ごしですか。三川栄二です。
今週は新約聖書に登場する主イエスの弟子たちのお話をさせていただいています。
主イエスの弟子の中にマタイという弟子がいました。マタイは徴税人といって、当時ユダヤを支配していたローマ帝国のために税金を取り立てる仕事をしていました。当時の徴税人は必要以上に税金を取り立て、それを自分の利益にすることがあったため、人々から嫌われていました。
おそらくマタイは、こういった毎日に疑問を抱き、変えられたいと願っていたのかもしれません。しかしこのままでいいのかと悩みながらも、なかなか立ち上がる勇気が無かったところに、主イエスが呼びかけてくださり、新しい出発を始めることが出来ました。そしてこれから新しい人生を始めようと決心した矢先、ひどい言葉を浴びせられます。こんな悪党が立ち直れるはずがないという非難でした。ところがそこで主イエスはきっぱりと言ってくださいました。「わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招くためである」と。
マタイのように自分で自分をどうすることもできないような悪人を救うために、わたしは来たのだと。罪人だからと切り捨てるのではなく、むしろ立ち直らせるために来てくださった主イエスと出会って、マタイは変えられ、新しい人生を始めることになります。同じ主イエスが、弱いわたしたちに今日も呼びかけてくださいます。「あなたもわたしに従いなさい」と。