いかがお過ごしですか。三川栄二です。
今週は新約聖書に登場する主イエスの弟子たちのお話をさせていただいています。
主イエスの弟子の中にヤコブという弟子がいました。ヤコブはヨハネの兄で、ガリラヤ湖で漁師をしていたところを主イエスに呼びかけられて、ヨハネと共に弟子になりました。このヤコブとヨハネは、あるとき他の弟子たちを抜け駆けして、自分たちを主イエスの右と左、つまり一番の側近に取り立ててくださいとお願いします。
そこで主イエスは、誰が一番偉いかということばかりに心が向いている彼らに、むしろ仕える僕となることを教えられます。後にこの願いはヤコブが考えたこととは違う形で実現します。それから13年後、ヤコブはアグリッパ1世によって処刑され、十二弟子の中で最初の殉教者となります。逆にヨハネは殉教することもなく、十二弟子の中で一番長生きをしました。こうして彼らは、主イエスの右と左に座ることとなりました。つまり十二弟子の最初に死んだ者と最後まで生き残った者として、主イエスへの信仰を証しする者とされたのです。
二人は生きることと死ぬことにおいて、主イエスに仕える僕とされていったのでした。自分の思いに捕らわれていた未熟な者をも、造り変えて成長させてくださる主イエスの憐れみは、わたしたちの上にも豊かに注がれています。今日の一日も、心へりくだって仕える僕とさせていただきたいと思います。