あさのことば 2010年4月6日(火)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

三川栄二(稲毛海岸教会牧師)

三川栄二(稲毛海岸教会牧師)

メッセージ: 愛する人へと

 いかがお過ごしですか。三川栄二です。
 今週は新約聖書に登場する主イエスの弟子たちのお話をさせていただいています。主イエスの弟子の中にヨハネという弟子がいました。兄ヤコブと一緒にガリラヤ湖の漁師をしていましたが、主イエスから、ついて来なさいと呼びかけられて弟子となります。とても短気な人だったようで、雷の子というあだ名をもらいますが、弟子たちの中では一番長生きをして、最後はエフェソという町の監督を長く務めたそうです。

 すっかり年を重ねて、説教も十分にはできなくなりますが、それでもヨハネは教会の人々に繰り返し語ったそうです。それは「互いに愛し合いなさい」という言葉でした。それはヨハネがまだ若かったとき、主イエスが最後の晩餐の席で弟子たちに語られた言葉でした。「わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。」

 こうしてヨハネは生まれつき短気な人でしたが、自分自身が深く主イエスから愛される中で少しずつ変えられていきます。そして、この主イエスの言葉を心に響かせながら自分自身も愛する人へと変えられて行き、晩年はただこの言葉だけを語る人になっていったのでした。
 人を赦したり、愛することが出来ない弱さを持つわたしたちですが、ヨハネを変えていったのと同じ主イエスの愛に今日も包まれて、主イエスの愛を響かせながら、わたしたちも少しずつ愛する人へと変えられていきたいと思います。

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