いかがお過ごしですか。三川栄二です。
今週は新約聖書に登場する主イエスの弟子たちのお話をさせていただきます。主イエスの弟子の中にペテロという弟子がいました。ペテロはガリラヤ湖で漁師をしていましたが、主イエスに呼びかけられて弟子となりました。おっちょこちょいで、でしゃばりな上に気が短いという性格のペテロでしたが、主イエスからはことのほか愛されました。
ところが、ペテロは生涯消すことができないような大失敗をしてしまいます。主イエスが十字架にかけられて殺される前の晩、お前も弟子だろうと聞かれると、思わず違うと言ってしまい、自分はあの人を知らないと、三回も主の弟子であることを否定してしまうのです。言った後で後悔しますが後の祭り、ペテロは主イエスを裏切ってしまったのでした。ところがそんなペテロの失敗を見越した主イエスは、彼に約束をくださっていました。「わたしはあなたのために、信仰がなくならないように祈った」と。
そのときには、絶対に裏切らないと言い張ったペテロでしたが、この主イエスの祈りが、主を裏切った後のペテロを支え、再び立たせていくことになります。ペテロが立ち直ることができたのは、ペテロの強さによるのではなく、弱いペテロのために主が祈ってくださったからでした。ペテロのための主イエスの祈りは、今わたしたちのためにも祈られています。今日も、この主イエスの祈りに支えられて、一日を歩んでいきましょう。