いかがお過ごしでしょうか。草加松原教会の千ヶ崎基です。
今日も神様の御言葉に耳を傾けていきましょう。
マタイによる福音書20章29節以下に、二人の盲人がイエス様によって癒されるという話が出てきます。イエス様の一団が、盲人たちの目の前を通り過ぎようとしていた時、二人の盲人は、「主よ、ダビデの子よ、わたしたちを憐れんでください」と叫んでいきます。
しかし、一つの問題が起きてしまいます。彼らは、「主よ、ダビデの子よ、わたしたちを憐れんでください」と言ってイエス様に近づこうとしましたが、そんな彼らを、周囲の人々が叱りつけたのです。いよいよイエス様が、エルサレムへの十字架へ近づいていた時であったからです。
けれども32節には、「イエスは立ち止り、二人を呼んだ」とあります。イエス様は、十字架に付けられるという出来事が、近づいておられる中においても、盲人たちと関わりを持たれたのです。
イエス様は、叫びながら寄り添ってくる盲人たちに、心を砕き、彼らを御自分の下に呼び出されたのです。イエス様は、十字架という最も大きな苦しみを前にしても、なお、私たちと関わりを持たれようとして下さる御方です。イエス様は、私たちがどんな状況に置かれていても、そんな私たちのために心を砕かれ、歩み寄って下さるのです。ここに、イエス様の、神の御子、救い主としての姿が表されています。