あさのことば 2010年2月17日(水)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

千ヶ崎基(草加松原教会牧師)

千ヶ崎基(草加松原教会牧師)

メッセージ: ひたすら十字架を

 いかがお過ごしでしょうか。草加松原教会の千ヶ崎基です。
 今日も神様の御言葉に耳を傾けていきましょう。
 マタイによる福音書26章6節以下に、一人の女性がイエス様の頭に高価な香油を注ぎかけたという出来事が記されています。とても高価な香油でありましたので、お金に換金すればかなりの額になったと思われます。その時、弟子たちは「なぜ、こんな無駄遣いをするのか。高く売って、貧しい人々に施すことができたのに」と叱りつけました。実は、弟子たちは、「神様から与えられている賜物を豊かに用いることの大切さ」とか、隣人愛への生き方について聞いていたのです。だから弟子たちが、「なぜ無駄遣いするのか」、「貧しい人々に施すことができたのに」と言ったのも分かる気がします。

 でもイエス様は、彼女のしたことを「無駄遣いだ」と叱りませんでした。イエス様は、11節で「貧しい人々はいつもあなたがたと一緒にいるが、わたしはいつも一緒にいるわけではない」と言われたのです。彼女のしたことが、イエス様の十字架の死への備えになったのです。つまり十字架の死を前にしておられるイエス様のことを思うことこそが、「良いことをした」と評価されたことでした。

 イエス様の十字架は、私たちの罪の身代わりの死であり、信じる者たちに命を与える御業でありました。その命に私たちは生かされていることを知るためにも、十字架のイエス様を心から見上げたいものです。

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