いかがお過ごしですか。ラジオ牧師の山下正雄です。
わたしは羊飼いについてほとんど知らない人間です。自分で羊を世話した経験がないばかりか、知り合いに羊を飼っている人もいません。せいぜい観光牧場で羊の群れを見たくらいです。
そんなわたしでも、イエス・キリストがおっしゃる言葉に深く考えさせられます。
「わたしは良い羊飼いである。良い羊飼いは羊のために命を捨てる。」
もちろん、イエス・キリストは文字通りの羊飼いではありませんでした。ご自分に委ねられた人々を守り導くと言う意味で、羊飼いにご自分を例えていらっしゃるのです。
その場合、良い羊飼いの条件は「羊のために命を捨てる」ことだとおっしゃいます。
当時の羊飼いには、群れを野獣から守るために命を落とす羊飼いもいたのでしょう。それと同じように、イエス・キリストはご自分に委ねられた人々のために、進んでご自分の命を差し出されたお方です。
イエス・キリストがおかかりになった十字架の死は、けっしてむごたらしいだけの無意味な死ではないと聖書は語ります。良い羊飼いとして、イエス・キリストはわたしたちの受けるべき罪の罰を代わりに引き受けてくださったのです。
きょうのみ言葉…「わたしは良い羊飼いである。良い羊飼いは羊のために命を捨てる。」
ヨハネによる福音書10章11節