あさのことば 2010年1月18日(月)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

小堀昇(いずみ教会牧師)

小堀昇(いずみ教会牧師)

メッセージ: 試みは誰にでも

 お元気にお過ごしですか。私は今週一週間この番組を担当させていただきます、横浜市旭区にありますいずみ教会牧師の小堀昇と申します。どうぞよろしくお願いをいたします。
 人生には試みがつきものです。信仰は、試みに遭わない約束手形でも、お守りでもありません。信仰をもっても、試みに遭うことはたくさんあるでしょう。では私達は、試みについて、どのように理解するべきなのでしょうか。

 こんな話を聞きました。
 素晴らしい音を奏でることで知られるバイオリンの製作者が、ある人から、次のような質問をされました。「そんなすばらしい名器を作る秘訣は何でしょうか」。そのバイオリンの作者は答えました。「私の腕前以前に、良い材質を得るということです。私が使う木は、山頂付近でつねに厳しい風雨にあらわれているのです。平地の木は木目がゆるく育っていきます。しかし、激しい風や雨によって鍛えられて育った木は、木目がしまって丈夫な木質となっていくのです。だからこそ、いつまでもかわらない美しい音を出し続けることができるのです」こう答えたそうです。

 聖書は語ります。
 「わが子よ、主の鍛錬を軽んじてはいけない。主から懲らしめを受けても、/力を落としてはいけない。なぜなら、主は愛する者を鍛え、/子として受け入れる者を皆、/鞭打たれるからである」(ヘブライ12:5-6)。

 試みによって、私達は練られるのです。整えられていくのです。試みを通して私たちは成長させられていくのです。こうして、私達は、素晴らしい人生の音色を奏でることが出来るようになるのです。試みに遭ったことの無い人は、人の痛み、弱さが分からない人、温かみのない人かも知れません。しかし、試みを通った人からは人生の何とも言えない温かみを感じます。試みを祝福に変えていきましょう。それではまた御機嫌よう。

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