お早うございます。仙台教会の元牧師の須藤正治です。
今朝は、イエスとザアカイとの出会いを、ルカ福音書19章から二回に分けて考えたいと思います。
当時、地中海一体はローマ帝国に支配され、ユダヤの人たちは大変貧しい生活を強いられていました。ザアカイは、そのローマ帝国に雇われ、ユダヤ人から税金を徴収する役人でしたから、貧しいユダヤ人から嫌われていたので、大変孤独でした。その上、背が低いことがコンプレックスでイエスに会いたくても皆と一緒には行けなかったため、先回りして桑の木に登って待ちました。
そんなザアカイをイエスはご覧になって、挨拶も抜きで、「降りてきなさい。今日あなたの家に泊まります」と声をかけられました。なんと不思議な出会いですね。するとザアカイは、考えるまもなくすぐ降りてきて、イエスを喜んで迎え入れました。つまり、彼の心は一瞬にしてイエスの言葉に打たれた、いや、イエスご自身に変えられたのです。驚くべき出来事ですね。
たとえ突然語られた言葉でも、心をゆり動かす力があれば、さらに、その語られた方が人をも造られた神だと知ったとき、どうか迷わずに、その神に感謝して聞き従いましょう。