いかがお過ごしですか。ラジオ牧師の山下正雄です。
聖書の言葉に「愛には恐れがない。完全な愛は恐れを締め出します」とあります(1ヨハネ4:18)
とても印象に残る言葉です。確かに愛に恐れがあっては、誰のことも愛せません。人間同士のことを考えてみればそれは明らかです。相手のことを怖いと思い、恐れていたら、どうしてその人のことを心から信頼し、愛することができるでしょうか。
ところで、この聖書の言葉は人間同士の愛のことではなく、神と人間のことをいっているのです。
神がわたしたちを愛する愛は完全です。神がまずわたしたちを愛してくださって、独り子イエス・キリストをわたしたちの罪を償ういけにえとしてお遣わしくださいました。わたしたちが生きるようになるためです。ここに愛があると聖書は語っています(ヨハネ4:9-10)。
神の愛は罪を覆い、罪の裁きへの恐れからわたしたちを解放します。そうであればこそ「愛には恐れがない。完全な愛は恐れを締め出します」と聖書は語るのです。
恐れや不安の中ではほんとうの愛は育まれません。恐れや不安があっては、愛をもって他人と接することも難しいのです。
聖書は、人が神の愛に触れて、恐れから完全に解放されて生きるようにとわたしたちを招いているのです。