いかがお過ごしですか。ラジオ牧師の山下正雄です。
イエス・キリストはこんなことをおっしゃいました。
「赦されることの少ない者は、愛することも少ない」(ルカ7:47)
イエス・キリストがこんなことをおっしゃったのは、一人の罪深い女をめぐってでした。人々はこの女を蔑んでいました。することなすことのすべてが汚らわしいと決めつけていました。そんな女のすることを黙って受け容れているイエス・キリストの品格さえも疑い始めたのでした。
イエス・キリストはこの女を弁護して「この人が多くの罪を赦されたことは、わたしに示した愛の大きさで分かる」とおっしゃってから、「赦されることの少ない者は、愛することも少ない」と付け加えたのです。
自分には赦される必要のある罪などないと思う人ほど尊大になりがちです。尊大な思いが支配すれば、相手を敬ったり、尊重することも少なくなってしまいます。
逆に自分自身が神からたくさんの罪を赦していただいたと自覚できる人ほど、神に対して感謝の気持ちも大きくなります。罪を赦していただいた自覚を持っている人ほど、人に対してもやさしい気持ちで接することができるのです。
言いかえれば、自分のすべてを赦して受け容れてくださる神と出会うときに、人は愛することを学び始めるのです。