おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
イエス・キリストはこんなことをおっしゃいました。
「シモン、シモン、サタンはあなたがたを、小麦のようにふるいにかけることを神に願って聞き入れられた。しかし、わたしはあなたのために、信仰が無くならないように祈った。だから、あなたは立ち直ったら、兄弟たちを力づけてやりなさい。」(ルカ22:31-32)
最後の晩餐で語られたこのイエスの言葉を聞いて弟子のシモン・ペトロは勇ましくもこう答えました。
「主よ、御一緒になら、牢に入っても死んでもよいと覚悟しております」
しかし、数時間もたたないうちにペトロはイエスを見捨ててしまったのです。自分の弱さと惨めさにペトロは「激しく泣いた」と聖書は記します。たった今大口を叩いたばかりの自分を悔やんだのでしょうか。いえ、自分のために信仰が無くならないようにと祈ってくださったイエス・キリストの祈りを軽く見なした自分があまりにも情けなかったのかもしれません。
イエス・キリストは今もなお、弱くて脆くて危ういわたしたちの信仰がなくならないようにと祈ってくださっています。この慈しみに溢れたイエスの祈りに支えられて、わたしたちの信仰の歩みがあるのです。そして、この弱いわたしたちを用いて、主イエス・キリストは他の弱い人たちを力づけてくださるのです。
それではきょうもあなたの上に主イエス・キリストの平安が豊かにありますように。