おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
イエス・キリストはこんなことをおっしゃいました。
「人の子は、失われたものを捜して救うために来たのである。」(ルカ19:10)
この言葉は、イエス・キリストがご自分の使命を明らかにされた言葉です。それは、ザアカイに向かって語りかけられているようであり、同時にイエスの陰口をたたいた人たちへの反論でもあるのです。
ザアカイという人の家にイエス・キリストがお入りになったとき、人々はキリストを蔑んでこう言ったのでした。
「あの人は罪深い男のところに行って宿をとった。」
というのも、ザアカイは敵国に媚びを売るような仕事につき、おまけに不正な取立てで私腹を肥やしていると思われていたからです。
確かにザアカイは罪深い男であったかもしれません。そうであればこそ、神の前から迷い出たこの男を捜して救うためにキリストはザアカイの家にやって来たのです。
しかし、神の前から迷い出て失われたものとは、ザアカイ一人ではありません。自分は正しい人間だと思い、他人を罪人だと思い込んでいるその人たちこそ、まさに神の御心を知らない失われた人たちなのです。
キリストはわたしたちにおっしゃってくださいます。
「人の子は、失われたものを捜して救うために来たのである。」
それではきょうもあなたの上に主イエス・キリストの恵みが豊かにありますように。