山下正雄 （ラジオ牧師）

メッセージ： 人間をとる漁師（マルコ1:17）

　おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
　イエス･キリストはこんなことをおっしゃいました。

　「わたしについて来なさい。人間をとる漁師にしよう」（マルコ1:17）

　イエス･キリストの最初の弟子は文字通りの漁師でした。ガリラヤ湖で魚をとることを生業としていました。その彼らがイエス･キリストと出会い、「人間をとる漁師」となるように招きを受けたのです。
　けれども、同じ漁師とはいえ、魚をとる漁師と人間をとる漁師では根本的に違うことが一つあります。それは漁の対象が違うという問題だけではありません。違うのは、生かすための漁なのか、命を奪うための漁なのかということです。
　魚をとる漁師は、魚が人間の食べ物となるように漁をします。当たり前のことですが、魚の命と引き換えに人間が生きるように漁をするのです。
　しかし、人間をとる漁師は、捕まえた人間の命を奪って誰かを生かすために漁をするのではありません。命を奪うどころか、捕まえられたその人が真に生かされるようにと、キリストのもとへと導くために漁をするのです。

　イエス･キリストは弟子たちを通して、多くの人々がご自分のもとへと来ることを願っています。いえ、そればかりではありません。キリストはあなた自身を豊かに用いて人々をご自身のもとに招こうとしておられるのです。
　それではきょうもあなたの上に主イエス･キリストの恵みが豊かにありますように。

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