ごきげんいかがですか。東川口教会の櫻井です。
聖書にはさまざまな「戒め」、つまり神様が私たち人間に与えられた命令が記されています。ですから神様を信じたり、教会員になるといろいろな命令や規則に縛られて自由を奪われるのではないかと心配する人がいるようです。しかし、私たちに大切なのはこの戒めを完全に自分の力で守れるかと言うことより、この戒めを通して何を知ることができるかと言うことにあるのです。
たとえば、「父と母を敬え」と言う神様が命じられた戒めがあります。私はいつもこの戒めを思い出すたびに、自分の父や母との関係を振り返るのです。そして、自分は本当に今まで自分の両親を敬って来たのだろうかと考えるのです。すると私はその問いに「はい」と素直に言えない自分の姿に気づかされるのです。
このように神様の戒めに真剣に向き合う者は、自分にはそれが完全に守れないことを悟らされます。そしてだからこそ、私たちは神様の助けが必要であることを知らされるのです。イエス・キリストはそのような私たちを助けるためにやってきてくださった方です。このように神様の戒めは、私たちに救い主イエス・キリストが必要であることを教える大切な役割を持っていると言えるのです。
聖書の言葉
「こうして律法は、わたしたちをキリストのもとへ導く養育係となったのです。わたしたちが信仰によって義とされるためです。」ガラテヤの信徒への手紙3章24節