豊川修司（高島平キリスト教会牧師）

メッセージ： 柔らかな応答

　ご機嫌いかがですか。高島平キリスト教会の豊川修司です。
　旧約聖書の「箴言（しんげん）」という書物は、知恵に富んだ格言が沢山盛り込まれています。読んでいるうちにどんどん吸い込まれていきます。なぜ、これほどまで興味がわくのでしょうか。それは、人間の賢さ・愚かさが実に巧みに描写され、人間関係の向上に役立つからです。

　その中でも日頃経験する、相手との会話に関係する言葉が箴言15章1節にあります。
　「柔らかな応答は憤りを静め、傷つける言葉は怒りをあおる。」
　この言葉を繰り返して読むと、会話は実に柔らかさ、穏やかさが大切であることが教えられます。よき会話は、語られた内容を進展させ、双方を平和な心に向けさせます。しかし、傷つける言葉は、会話を発展させるどころか、破滅に至らせることがあります。
　
　この言葉はどこで応用するのでしょうか。それは一番近い関係にある夫婦に、次に家族に、友人に知人に、職場に広げることができます。更に、この言葉を相手の方も知るようになれば、素晴らしい会話の発展が得られるはずです。そこにキリストの香りである柔和な心が養われていきます。聖書の言葉は生活に直結しています。

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