いかがお過ごしですか。ラジオ牧師の山下正雄です。きょうは「愛と希望」について聖書からお話したいと思います。
「愛と希望」などと言うと、少し照れくさい気がします。しかし、この「愛と希望」という組合せを考えてみると、もっともなことだと感じます。仮に「愛のない希望」と言うものを考えてみると、空恐ろしいことになるように思います。愛を伴わない希望といのは、野望や欲望と同じです。それが実現することで得られる幸福よりも、それが実現することで振り撒かれる災いの方が大きい気がします。
聖書の中で、この「愛と希望」との関係が出てくるのはローマの信徒に宛てて書かれたパウロの手紙の中です。
「希望はわたしたちを欺くことがありません。わたしたちに与えられた聖霊によって、神の愛がわたしたちの心に注がれているからです。」
「希望」というものは、どんな希望であれ、既に実現したものは、もはや希望とは言いません。しかし、実現していないからこそ、それが失望に終わるのか、希望の実現に至るのか、人間にとっては不確実な要素が付きまとうものです。
しかし、聖書が説く希望は欺くことがないとパウロは断言しています。なぜなら、神の愛がこの希望の実現に深く関わっているからです。
きょうのみ言葉・・・「希望はわたしたちを欺くことがありません。わたしたちに与えられた聖霊によって、神の愛がわたしたちの心に注がれているからです。」ローマの信徒への手紙5章5節