いかがお過ごしですか。新浦安教会の芦田高之です。
旧約聖書にヤコブと言う人物が登場します。この人にはたくさんの息子が居ましたが、年をとってから生まれたヨセフと言う息子をことのほか可愛がりました。あまりにヨセフばかりをえこひいきするので、他の兄達は妬みと怒りで、ついにヨセフは17歳の時、兄達によって、エジプトに奴隷として売られてしまいました。兄達は、父ヤコブには、ヨセフは猛獣にかみ裂かれて死んだと伝えました。
ところが、時は過ぎ、ヨセフが40歳のとき、兄達はエジプトの総理大臣になっているヨセフと再会する機会が与えられました。当時、世界は食べ物がなくなる世界同時大飢饉が続いていました。そこで、兄達は総理大臣になっているヨセフから食べ物を買うために、40歳になったエジプトのヨセフのもとへ導かれていったのです。
ヨセフは言いました。お父さんや一族を連れてエジプトに移住してください、と。言われたとおりにヤコブとその一族は、ヨセフが総理大臣を勤めているエジプトに参りました。そうして、17歳の時に死んだと思っていたヨセフと父ヤコブは、再会できたのです。二人は抱き合いしばらく泣き続けました。喜びや、いろいろなものが詰まっている涙を二人は流したのでした。
私達もやがて、イエス・キリストを信じて死んだ愛する家族たちと、再会する時が用意されています。そのとき私たちは、想像もつかないほどの喜びの再会が約束されています。その約束が、聖書の伝える大きな希望です。復活して、愛する者たちが再び会える。この希望を、キリスト教会は語り続けています。