いかがお過ごしですか。三川栄二です。
しばらく前のことですが、大きな問題を幾つも抱え込んで、立ちゆかなくなってしまったことがありました。先のことを考えると心配で心が一杯になり、薬の力を借りないと眠れない、そんな時を過ごしました。そうして解決を求めてもがき苦しんでいた時、マルチン・ルターのこんな言葉を知りました。「わたしたちが寝ている間も、神の国は進んでいる」。
問題を抱えた時、わたしたちはそれを解決しようと必死になって努力します。それは大事なことですが、そこでわたしたちは、何とか自分の力で解決しようと頑張り、夜も眠れなくなるのではないでしょうか。
寝ている間、わたしたちは何もすることができません。ルターが言いたかったことは、わたしたちが寝ている間も、つまり何もしていなくても、わたしたちのために神さまが働いてくださっている、だから心配する必要はないということなのです。心配しすぎて、自分一人で重荷を背負い続けているわたしたちに、頑張らなくてもよい、一人で背負わなくても大丈夫だ、そう言ってくださる方が神さまなのです。
必死になって頑張り、夜も眠れない、そんなわたしを神さまが背負い続けてくださる。そして、自分の力ではどうすることもできない問題でも代わりに背負ってくださり、なんとかしてくださる。そのことを覚えて、今日の重荷を、神さまに委ねてゆきましょう。
「あなたの重荷を主にゆだねよ。主はあなたを支えてくださる」(詩編55編23節)。