いかがお過ごしですか。三川栄二です。
しばらく前、山のふもとの高原に滞在したことがありました。面白いことに、山というのは見る角度が違うと、違ったように見えるものです。ある方向から見るのと、それとは別の方向から見るのとでは、山の形が違って見えます。問題も同じかもしれません。問題を、一つの方向からばかり見ていると、とても解決できそうになく、心が重くなります。しかし角度を変えて、別の視点から見つめ直してみると、違って見ることができるようになるのです。
見る視点を変えるということは、とても大切なことではないでしょうか。悩んでいる自分の側からではなくて、相手の側から見つめ直す、苦しんでいる自分からではなくて、その自分を見ておられる神さまの方から自分を見つめ直す。そのように視点を変えてみると、同じ問題が違って見えてきます。視点を変えて見る、すると新しい道が開かれていくのです。
神さまがなさることも同じです。自分の見方に固執している間は、神さまのなさることが分かりませんが、神さまの視点で見つめ直していくとき、これまで見えなかった神さまの恵みが見えてくることがあるのです。
「わたしの思いはあなたたちの思いと異なり、わたしの道はあなたたちの道と異なると」(イザヤ55章8節)
神さまは言われます。別の角度から問題を見つめ、神さまの視点から自分を見つめ直すことで、これまで見えなかった神さまの恵みを、見ることができるようになりたいと思います。