いかがお過ごしですか。三川栄二です。
先日ある方から、このような話を聞きました。
その方は、寝たきりになってしまったお母様を、一生懸命に介護しておられたのですが、お母様の状態がどんどん悪くなる中で、ほとほと疲れ果ててしまったそうです。
そこである時その苦しみを切々と神さまに祈ったのですが、それでも心は晴れず、重たい心で家に帰ろうとしたしたその時でした。ドアを開けたら甘い香りがしたので、ふっと顔を上げると、目の前にほおの木があって白い大きな花を咲かせていたのです。しかも木いっぱいにたくさんの花が咲いていたので、わあっと思って上を見上げていったら、さらにその上に満天の星空が広がっているのに気づいたのでした。
来た時からほおの花は咲いていたし、星も輝いていたわけですが、うなだれた思いでやって来て、うつむいたままだったので気づかなかったのです。ほおの花も星空も、気づく前からあったのですが、下を見ていたので分からなかったのです。
わたしたちも、問題に悩んでうつむいていると、気づかないことがあります。そんなときこそ上を向くのです。神さまを見上げるのです。神さまは何も変わりません。そして変わることなく、わたしたちを見守り続けてくださっているのです。
「目を上げて、わたしは山々を仰ぐ。わたしの助けはどこから来るのか。わたしの助けは来る、天地を造られた主のもとから」(詩編121編1節)。
今日もこの神さまを見上げていきましょう。