鈴木牧雄（湘南恩寵教会牧師）

メッセージ： 思いがけない時に

　いかがお過ごしでしょうか。湘南恩寵教会の鈴木牧雄です。
　今日も最初に、聖書の言葉に耳を傾けたいと思います。マタイによる福音書24章44節です。

　「だから、あなたがたも用意していなさい。人の子は思いがけない時に来るからである。」

　私たちの人生はみな、掛け替えのないものです。イエス・キリストは「目を覚ましていなさい」と命じて、その尊い意味を真の神に尋ねながら緊張感を持って生きるようにと教えておられます。ところが私たちは、なかなか目を覚ましていられません。なぜなのでしょうか。

　一つには、「今この時楽しければ、それでよい」と考えてしまうからです。そのような世俗的な思いに流されると、いつしか自分の人生の尊さを見失ってしまいます。
　もう一つは、油断です。私たちは皆人生の終わりに、「あなたの人生をどのように生きたか」と、必ず神に問われます。決して、人生の旅の恥はかき捨てなどという虫のよいことはありえません。ところが、「まだ終わりは来ないだろうから、もう少し好き勝手にしていよう」、「本当は神に問われたりしないだろうから、どうでもいい」と考え、自分と自分の人生に甘くなりがちです。すると、思いがけない時に真の神の前に立たされることになってしまうのです。

　もちろん、「神を恐れて、びくびくしながら生きなさい」というのではありません。掛け替えのない人生を私たち一人ひとりにお与えくださった神の恵みと御心を知り、誇りと感謝をもって自分の人生に打ち込んでいく。そのように神と共に生きる時に、後悔しない人生を送ることができるのです。

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