いかがお過ごしでしょうか。草加松原教会の千ヶ崎基です。
今日も神様の御言葉に耳を傾けていきましょう。
イエス様がエルサレムへと旅をしている時、エリコという町に近づきました。そうです。イエス様が十字架に付けられる時が刻一刻と迫ってきている、そういう時です。そこで道端に座って物乞いをしている盲人が、イエス様と大勢の群衆が通って行くのを耳にして「これはいったい何事ですか」と問いかけます。人々が「ナザレのイエスのお通りだ」と答えると、盲人は態度を急変させて「ダビデの子イエスよ、わたしを憐れんでください」と叫び、「イエス様、あなたこそ我が救い主です」と近寄っていきます。
しかし、イエス様の周りにいた人々は、この盲人を黙らせようとして叱りつけました。イエス様が十字架へと向かっている緊迫した状況の中で、自分のことだけをアピールしている姿が非常識に見えたのかもしれません。でもイエス様は立ち止って、「何をして欲しいのか」と尋ねられたのです。普通私たちは、緊張したり、切羽詰まっていると、自分のことだけで精一杯になります。
しかし、イエス様は十字架が迫ってきている状況下においても、叫びながら寄り添ってくる盲人に心を砕き、その距離を縮めて下さるのです。イエス様は、私たちがどんなに自分中心の罪人であっても、そのような私たちのために心を砕かれ、歩み寄り、愛を持って憐れんでくださるのです。