お元気ですか。横浜中央教会の立石です。今週も聖書から、イエス様のお語りになったお言葉を聞きましょう。
「わたしは世の光である。わたしに従う者は暗闇の中を歩かず、命の光を持つ。」(ヨハネ8:12)
さて皆さんは本当の真っ暗闇というのをご存知でしょうか。夜、部屋の電気を消しても本当の暗闇にはならないんですね。天井の蛍光灯の傘が光っていたり、コンセントのLEDや豆電球が光っています。ぶ厚いカーテンを窓にかけても外の光は入り込んできます。大都会の夜は街灯とネオンの光で新聞が読めるほどですね。月と星だけが夜の明かりという世界は、もう遠い遠い昔の話です。
しかしイエス様の時代の夜はそのような世界でした。懐中電灯もない夜道は、野獣や山賊が出てくる恐ろしい世界だったのです。しかしここでイエス様が言っておられるのはそのような闇ではありません。真っ昼間であっても世界が暗闇だということがあるのです。それは命の光が輝いていない世界です。
皆が神様のことを忘れて好き勝手に生きている。弱い者を虐げる弱肉強食の世界。内乱と民族紛争と戦争の中で、助けを求めている幼子たち。一つ屋根の下に住んでいながら、親子の間で、夫婦の間で、心が通わない家族たち。これも闇の世界です。
イエス様はこう言われました。「あなたがたは地の塩、世の光である。あなたがたの光を人々の前に輝かしなさい」(マタイ5:13-16)。クリスチャンとは、放っておけば腐っていく世界をくい止める防腐剤の塩。嘘と偽りの闇の世界を照らす光です。私たちがもっと輝くなら、それがイエスが光であることを証明するのです。