いかがお過ごしですか。ラジオ牧師の山下正雄です。
今週は旧約聖書箴言の中からお話します。箴言17章3節にこんな言葉があります。
「銀にはるつぼ、金には炉、心を試すのは主」
より純度の高い金属を作り出す過程を精錬といいます。るつぼや炉を使って不純なものを取り除き、純度の高い銀や金に仕上げていきます。
この箴言の言葉には、銀や金に並べて「心」が取り上げられています。銀や金に純度を高めることが必要なように、心も純度を高める必要があるというということなのです。
人間の心がいつも純粋ではないことは人間誰もが感じていることです。それを仕方のないことと放置してしまう生き方もあるでしょう。逆に何とかしようと思いながら、なかなか思うように行かない自分に失望してしまう人もいることでしょう。
この箴言の言葉は聖書の神が人の心を試すと言っています。この場合の「試す」というのは、合格か失格かを試す製品テストというのとは違います。るつぼが銀の純度を高め、炉が金の純度を高めるように、人の心は主によって試されることでその純度を高めることが出きるという意味です。
心はいろいろなものに触れ合うことで、良い方にも悪い方にも伸びていくものです。一体何によって心の純度を高めようとしているのか、これは聖書がわたしたちに問い掛けている問題です。
きょうのみ言葉…「銀にはるつぼ、金には炉、心を試すのは主」(旧約聖書箴言17章3節)