ごきげんいかがですか。羽生栄光教会の村田寿和です。
「励まし」と聞くと、どんな場面を思い浮かべるでしょうか。わたしは、落胆している人に、「大丈夫、まだがんばれるよ」そう元気に声をかける場面を想像いたします。しかし、そのような言葉は、何の励ましにもならないことが多いのです。むしろ、私たちが励まされるのは、自分と同じ困難にありながら、それにも挫けずに一生懸命に歩んでいる人がいることを知ったときです。イエス・キリストの使徒パウロもそうでした。
パウロは、テサロニケの教会に宛てた手紙の中でこう記しています。
「兄弟たち、わたしたちは、あらゆる困難と苦難に直面しながらも、あなたがたの信仰によって励まされました。あなたがたが主にしっかりと結ばれているなら、今、わたしたちは生きていると言えるからです」。
苦難に直面していたパウロたちを励ましたのは、テサロニケの信徒たちが苦難の中で、イエス・キリストを信じ続けているといううれしい知らせでした。テサロニケの信徒たちの信仰が、パウロたちの信仰を励まし、力づけたのです。
そしてここに、私たちが日曜日ごとに教会に集い、共に礼拝をささげている一つの理由があります。もし、家族の中で自分だけがキリスト者であったとしても、教会に行けば、イエス・キリストを信じる信仰の仲間がいる。このことが、私たちの信仰生活を励まし、力づけるのです。私たちは、礼拝に集う一人一人のうちに、神さまの力強いお働きを見て、大きな励ましと慰めを得ることができるのです。