いかがお過ごしですか。三川栄二です。
マザーテレサは、病気の人や貧しさに苦しむ人に仕える働きを熱心にしました。その奉仕を始めたばかりのときには、自分は愛がみなぎっているとおもってがんばったようです。しかしそんな彼女の働きを素直に受け入れたり、喜んでくれる人ばかりではないこともあり、苦しむこともあったそうです。
しかしその中で彼女は気づかされました。「私が愛していたのは他人ではなく、他人の中に自分を愛していた」ということをです。そこで彼女は、そんな自己中心な自分から解放されていくことを祈りました。「主よ、わたしが自分自身から解放されますように」。
私たちも同じかもしれません。人のために一生懸命尽くしても、それを素直には喜んでもらえず、感謝して受け入れてもらうわけではないこともあります。そんな現実の中で、私たちは人に仕えることに疲れてしまうようになるのです。
けれども、そこで考えさせられます。自分は本当にその人を愛しているのか、それともその人の中に自分を投影して、実は自分を愛しているのではないかと。そうやって「自分が、自分が」と自分に固執してしまうことからも自由にされて、軽やかに人に仕える者とされていきたいと思います。
「わたしの兄弟であるこの最も小さい者の一人にしたのは、わたしにしてくれたことである。」
そんな主イエスの言葉を、心に響かせながら、今日を始めていきましょう。