いかがお過ごしですか。三川栄二です。
マザーテレサはインドのカルカッタで、病気や貧しさに苦しむ人のために活動を始めた方ですが、その許には、マザーと一緒に働こうとシスターたちが集まるようになり、「神の愛の宣教者会」という大きな活動となっていったそうです。そこで奉仕するシスターたちに、マザーがいつも語ったことは、集まる人たちに喜びに溢れた笑顔を向けるように、ということでした。
「親切で慈しみ深くありなさい。あなたにあった人が誰でも前よりももっと気持ちよく明るくなって帰るようにしなさい。」
だれでもほほえみを向けられることは嬉しいことです。
相手のほほえみで、こちらの心が明るくされていきます。マザーは、「ほほえみながら与えるものこそ最高の贈り物」だとも言いました。どんなに高価なものをもらっても、ぶっきらぼうに渡されたら、喜びは半減します。もらったものよりも、それをくれた相手の気持ちが嬉しいものです。そしてそれは、相手が自分を見つめながらほほえんでくれることで、よく表されます。
マザーといえども、いつも喜びをもって奉仕ができたわけではないこともあったでしょう。ですけれども、シスターたちには
「あなたがほほえみたくない人にも一日に5回ほほえみましょう」
と励ましたそうです。わたしたちも、今日出会う人に、その人の心を明るくする、そんなほほえみを向けていきたいと思います。