いかがお過ごしですか。三川栄二です。
最近マザーテレサの本を読み、教えられています。マザーテレサは、インドのカルカッタで、病気に苦しみ、貧しさと孤独の中で死んでいく人たちを助ける働きをした方ですが、こんな言葉を残しています。
「この世の最大の不幸は、貧しさや病ではありません。自分はだれからも必要とされていないと感じることです」。
そして多くの人が、自分はだれからも愛されていないし、関心をもってもらえない、自分はいなくてもいい人間だと考えている、それが人間にとって一番ひどい病気だと語るのでした。
こんなマザーの言葉は、何か自分のことを言われているのではないかと考えさせられてしまいます。たしかに病気をしているわけではないかもしれません。家族や友人がいますから、一人ぼっちなわけではないかもしれません。けれどもそんな毎日の中で、ひどく淋しかったり、孤独を感じることがないでしょうか。本当のところ、自分は誰からも必要とはされていないのではないか、そう思い悩んでしまうこともあるのではないでしょうか。そうして生きることに疲れてしまうのです。
マザーテレサが始めた働きは、そうやって自分は誰からも必要とされていないと深い孤独を感じる人々に、神さまの愛を伝えるということでした。
「わたしの目に、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している。」
そうよびかけてくださる神さまに出会わせることでした。私たちもそのように呼びかけてくださる神さまに支えられて、今日を始めていきたいと思います。