ごきげんいかがですか。東川口教会の櫻井です。
先日、ある方からこんな質問を受けました。「神様は私たちが祈る前から私たちの心のすべてをご存じなら、私たちはどうして言葉に出して祈る必要があるのでしょうか」と。とても、興味深い質問だと思いました。確かに神様は私たちの心の奥まですべてをご存じのお方です。それなら私たちはなぜあえて言葉に出して毎日、神様に祈る必要があるのでしょうか。
私たちが言葉を使って祈る大切な意味の一つは、私たち自身が自分の祈りの内容を理解できると言うことにあるのではないでしょうか。なぜなら、もし私たちが自分で自分の祈りの内容を理解していなかったら、神様がその祈りに答えてくださったことも分からなくなってしまうからです。
しかし神様が私たちの心のすべてをご存知であると言うことの意味は、だからこそ私たちは心配しないで、大胆に神様に祈れると言うことにあると思います。そうでなければ、私たちは自分の祈りの言葉が本当に自分の心を表わしているのか心配しながら祈らなければなりません。しかし、神様は私たちの心の奥底までご存じなのです。だから、神様は私たちの貧しい祈りの言葉を通して、私たちの願いを正確に理解してくださる方だと言えるのです。
聖書の言葉
「あなたがたの父は、願う前から、あなたがたに必要なものをご存じなのだ」。
マタイによる福音書6章8節です。