川杉安美（綱島教会牧師）

メッセージ： 子供のように

　ごきげんいかがですか。綱島教会の川杉安美です。
　今日は子供の日ですね。子供と言えば、かつてイエス様は、子供のように神の国を受け入れる人でなければ、神の国に入れないと教えたことがありました。子供のように神の国を受け入れるというのは、どういうことでしょうか。

　私は以前、ある集まりの中でちょっとした実験をしてみたことがあります。突然聖書を取り出して、どなたか欲しい人にこれを差し上げますと、高くかかげたんです。そこにいた人たちは何事かと思ってじっと見ています。ところがしばらくすると、小さな子供が後ろの方からとことこ私のところにやって来て､「わあい、得した！」と言ってそれを持っていきました。大人の人たちはおそらく、そんなものをただでもらうのはおかしい、何かあるんではないか、いただくならやはり代金をお支払いしないととか、いろいろと考えてしまったのでしょう。まあ、ポケットティッシュ程度の物だったら、簡単に持っていったかもしれません。

　つまり、子供のように受け入れるというのは、そのように警戒なしに、あるいは何かこちらからも見返りを出さないととか、そういうことを考えないで、本当に素直に受け入れるということです。私たちはつい考えてしまいます。神様から恵みをいただくためには､一生懸命修行に励まなければならないのではないか、たくさんお金をささげなければならないのではないか、立派な生活をしなければならないのではないかなどと。しかし、そうではないのです。子供のようにそのままもらってしまう、受け入れてしまう、そういうふうにすることで、初めて神の国の恵みをいただけるといっているのです。

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