いかがお過ごしですか。新浦安教会の芦田高之です。
この放送をお聞きのあなたは、イエス・キリストという方の名前をいつごろ、どのようにしてお聞きになったのでしょうか?
私は、今から43年も前のことになります。当時私は小学校の一年生でした。夏休みに熊本市にある、あるカトリックの病院で扁桃腺を取る手術をしました。その病院に一週間ぐらい入院しました。私の祖母が私と一緒に病室に寝泊まりして私を介抱してくれました。
古い木造のカトリックの病院だったことを覚えています。入院中、7歳だった私を祖母は何度も背負って病院の中を散歩してくれました。古い木造の薄暗い廊下にイエス・キリストが十字架に磔になっている絵がかかっていました。
祖母は背中の私に向かって「この方は、イエス・キリストという方で、人類の罪を背負って、人々を救うためにこの十字架にかかってくださったの…」と説明してくれました。このとき、わたしは生まれて初めて、イエス・キリストという方の名前を聞きました。
祖母の説明の言葉は7歳の私にはよくわかりませんでした。でも、人を救うために来られたお方なのです、という祖母の説明が小さな心に不思議と印象深く刻まれました。
イエス・キリストは、罪人を救うために世に来られたのです。そして、十字架にかかられたのです。それは、わたしを救うためであり、あなたを救うためだったのです。