いかがお過ごしでしょうか。湘南恩寵教会の鈴木牧雄です。
今日も最初に、聖書の言葉に耳を傾けたいと思います。マタイによる福音書18章3節からです。
主イエスは言われた。「はっきり言っておく。心を入れ替えて子どものようにならなければ、決して天の国に入ることはできない。自分を低くして、この子どものようになる人が、天の国でいちばん偉いのだ。」
今の日本で子どもと言えば、かわいい無邪気で素直な存在と言えましょう。しかし、昔のユダヤは違いました。大人は子どもを、何もできない無価値な存在と見ていました。ですから、主イエスが「子どものようになりなさい」と言われたのは、素直になりなさいということではなく、自分が無価値であることを認めて、自分を低くしなさい、ということでした。
ここから主イエスが私たちに求めておられることが分かります。無邪気とか素直とか、心の態度のことではありません。また、他人に対して腰を低く振舞う謙遜な態度でもありません。むしろ、「周りの人たちと比べて自分は大丈夫」と安心している心を入れ替え、主イエス・キリストという鏡に自分自身を映し出してみることです。そして、「どうしてこんなに取るに足りない私の身代わりになって、罪を償ってくださったのか」と、自分の罪深さとキリストの愛の大きさを知って、主の前に自分を低くすること。これが、主イエスの求めておられる子どものような信仰なのです。
私たちも子どものようになって、罪の赦しとキリストの愛をいただかなければなりません。